本を読むこと
社会人も30代を過ぎてきたころに
昔に本を読んでおいてよかったなと思うことが増える。
昔は即時的には必要なかった、自己啓発の本とかマーケティングの本とかを高校〜大学くらいでよく読んでいた記憶があるけど、
それらの土台というか常識というか、が今になって他の人(そうはしてこなかった人)との差になっているような気がする。
当時は、ふんふんと意識高くわかったような気になって読んでいて
特段その時役に立つなんてことはなかったのだけれど、今の感覚や答えの出し方の裏付けはそういうところにあるのではないかと思う。
翻って、GWで本を少し読む時間があったのだけど
大人になっても本は重要だと思った・・・。
中でも興味深かったのは、
近親交配とか「奇形」についての考え方。
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今のヒトが霊長類的には奇形、という立場に立つと「優しさ」や「社会性」が生存戦略。昔にあった知恵袋はこういう論文からの引用だったのかもな。社会性を道徳だけに帰結させない、興味深い考察だと思う。
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と思った。
今の標準的なというか、健常者としょうがい者の線引きとかバリアフリー的な考えが
存在はしているが、もし仮に自分の子供を授かる機会があり、今言われているような「しょうがい」を持っていたとしたら自分はどのような立場にいようか、というのが全然腹落ちできてない自覚はあったのだけどこれを読んで結構すっきりした。
道徳的に「すべき」なのでもなく、「自分の子供だから」という責任感でもなく、「かわいい」からという主観でもなく、
(○○でもなく、と書いたのは自分がそれを信じるときにストレスや嘘が混じっちゃいそうだからそれを選ぶ勇気がないということです)
そもそもヒト自体が自然界でいったら「奇形」や「しょうがい」のものであり、「優しさ」や「社会性」そして「多様性」の視野で進んでいくというのが間違いではないこと、という意思がしっかりできた。
逆に言うと、誰かが「優しい」と感じる行為があったとしても、それは一般的にイメージされる「優しさ」ではなく、戦略上そうするべきだからしていることなのかもしれなくなるけど。(まぁ別にそれはそれでOKなような気もする)
また別の話だけども
自分を振り返って「事象の抽象化、本質化、共通化、普遍化を通じて解決、整理を導く」ということが好きなのかも、と思ったり。だからこそ学問って大事だなー、やろうかなーと考えたり、
知識のアップデートはもちろんだけど、自分が追わなきゃいけない何かを追わなきゃいけない気にさせてくれる。
本大事だよね。