handmade

日記ですな。私が生きた証。 私が自ら作り上げていく人生。 第3幕。

ソーシャルデザインの本を読んで思うこと。

最近、ソーシャルデザインなんていう言葉がありますが

大きく言ってそういうことに興味があります。

グリーンズさんが出されている

日本をソーシャルデザインする、という本を読みました。

前作(ソーシャルデザイン)も読んだんですけど

個人的には前作のが良かった。

とはいえ今作はコンセプト自体が「日本は変わらないでしょ」に対する回答ということなので仕方ないかもしれないけど、話が大きすぎて、いち個人の読者からは離れた感じがした。そして日本の例(がほぼなんだけど)は、仕組みに重きを置いていて、そもそもの「それ面白いから、やっちゃうか」って視点が弱かった気がした。なんでもデザインを良くすれば!とかというよりもアイデアとキャッチーさ、本書で言えば、レモネードを売る子供のような、すごく身近な例の方が元気でたし、あぁやれるかも、と思えた。

と、感想を書いたのだけど、もうちょっと詳しく書いていきたい。

読み進めている時から、なんか前作のほうがワクワクしたよねぇと思いながら

読んでいたのだけど、あとがきを読んで、あ、そういうコンセプトなのか、だからワクワクしないのか、

と理解できた。

つまるところ

前作の反響として、「身近なところは変わっても、とはいっても日本は変わらないでしょ」

という反応があったらしい。

簡単にいえば

いえいえ、じゃあ日本の事例も出しますし、日本(という国)単位の話を載せましょう、

とそういうことだと思う。

ただ、それだけに、いや、本当は日本の事例なので近く感じないといけないのだけど

遠くに感じてしまった。

そもそも

「日本は変わらないでしょ?」って反応はおそらく「行動しない人」、

よく言えば評論家の意見にしか過ぎないと思う。

そういう人に「いや、変わりますよ、ほら見てください」といったところで、別にあんまり

何も変わらないような気がする。気がする。

私がイメージしている規模感って、いきなり日本を良くするために、世界を良くするために、

じゃなくて、まず目の前のことを、なんか楽しいアイデア(できればクリエイティブの力(例えばデザインとか)に頼らず)で解決できれば、それが日本にも世界にも広がるって感じだから。

別に日本が良くなるとか社会を良くするとかどうでもいい。

いや正確に言うと、もっとずっと遠い話なので、そこができるできないによって今の行動の判断の基準にはならない。そもそもどう影響してどんな風になるかなんて、最初から細かく設計できないんだから。

日本の事例を見ていると

「そーいうのが好きな人」しかやらないんじゃないの?と思えてならなかった。

デザインとか興味あって、社会問題の解決に興味があって

人とつながることが大好きで、まちづくりが好きで、・・・・とかそんな人

だからなんだか読んでて、蚊帳の外だ・・・としか思えなかったんだよね。

読んだ限りの感想で本当に足らない部分があると思うのだけど

読んだだけの感想を書きますね

例えば

島のことをもっと知ってもらうために

WEBサイトで情報を充実をさせる。

離島の新聞を作る。

島の人とも一緒に連携してつくる。

確かに実現して好評なのでしょうが

なんか、ハコだけ作ってどうにかしてる感を感じちゃうのは

私だけなんでしょうか。

それ、読むのかな。

人動くのかな。

なんていうか、私の好きなものはみんな好きでしょ

みたいな前提を感じてしまって。

あぁそっちでやってください、みたいな。

でも同じく本書にのっているものでも

海外の事例だけど、クリーニング屋のハンガーに広告を置いて

ハンガーと一緒にホームレスのためにいらないコートを寄付してください。

の方が、あぁ人、動くかもな・・・って思えるんだよね。

なんだろうこの違い。

日本と海外の違いなのか

紹介のされ方の違いなのか

私の先入観の問題なのか

松戸のまちづくりにしても。

クリエイティブな街をつくる、といっても

中の人達が盛り上がるほど、外との温度差が大きくなる感じがするのだ。

それは基本的に私が冷めた人間だからかもしれないけど。

なんか、そういうことじゃなくて、

響きのいい「クリエイティブ」とか「デザイン」に頼らないで

そもそものコンセプトがもっとはっきりなってたらいいのになぁと思う。

アイデアとしての力が弱いというか。

だったら、子供が「公園で遊びたいから!」ってガレージで始めたレモネード屋の

話のほうがよっぽど具体的で、理由もはっきりしてて、楽しそうで、自分でもやれそうかもって思えるよ。

まぁつまるとこ、自分の興味がそういうところなんだろうね。

・アイデアの力があるもの(新規性、意外性、でも腹にすっと落ちる感覚)

・身近なものを対象としていること

間接的にそういう(自分の興味が)発見ができたことは良いことだけど・・・。

最近は、週一は大学の図書館で過ごすことが多いのですが

NPO関係の本を見て、ソーシャルデザインともてはやされる前の

いろどり、ダイアログ・イン・ザ・ダーク、コモンビート、の事例を見て

面白いなぁとか、すごいなぁと感じていました。

(ピンとこない人は是非、上記の3ワード、ぐぐってみてください)

これも

・アイデアの力があるもの(新規性、意外性、でも腹にすっと落ちる感覚)

・身近なものを対象としていること

から外れていないと思います。

だから、私はそういうものに惹かれるのねって。

NPOとかで勝負も楽しそうだなとぼんやり思ったのでした。

圧倒的にインプットできる時間が少なく、短い人生のなかでやりくりしないといけないのだけど

今後もがんばってインプット重ねていきたいす、もちろん質の面に関しても。

スタートする準備をしなきゃスタートできないのは当たり前。

準備期間。

蛇足

例えば、スタート、というときに、責任が取れないだろうから

私の彼女とかは居ないんだろうなぁと思う。

一緒に、この人とだったら、共に飛び込んでも楽しそうだなって思えたら良いんだけど。さ。

そういう意味において、ひとりで生きていく覚悟もしている。

何事もちょっとずつ。

ソーシャルデザイン (アイデアインク) [単行本(ソフトカバー)] / グリーンズ (編集); 朝日出版社 (刊)

日本をソーシャルデザインする (idea ink(アイデアインク)) [単行本(ソフトカバー)] / グリーンズ (編集); 朝日出版社 (刊)