新しいことに出会うこと
さて、先日いい天気だったので散歩しました。
定期券内まで行って、そこからふらふらふらふら。本を読みながら。ふらふらふらふら。
そうすると出会ったんです。場所に。
例えば千代田区の3331に。
3331とは聞いたことあったけれども、どこにあるやらなにやらよくわかっていなくて、「あーここにあるんだ!」と偶然的に発見し、どうやら旧校舎を使ったデザインだかなんだかの施設になっているようでした。
ここで言いたいのはですね。
そういう場所に行き着いた時、なんとも嬉しくなってしまったのです。
普通3331に行こうとしたら、場所を調べ行き方を調べ、かかる時間を調べ、そこで得られるものと自分の労力を秤にかけて、目的を果たすために行こうとすると思うのですが(多かれ少なかれそういうことを無意識下で行っているはず)
そういう目的に左右されずとも、いや、目的化してないからこそ、新しいものに出会えた、出会うこともやっぱりあるよなぁということで嬉しくなったのでした。
インターネットで調べればなんでもわかる時代に、こうして地で歩いて何かと出会ったりすることがとても新鮮なのでした。
そしてそれはインターネットでは「出会えない」ものだから。インターネットで調べる、わかった気になることには長けているんだけれど、何かに出会うということは叶えられない。何かに関連して目的として情報に出会うことはあるかもしれないけれど、なんの情報的に脈絡もなく、自分の死角にある出会いというのはやっぱりリアルの世界でしかない。
本屋などでもそうだよね。アマゾンのおすすめは確かに便利だけれども、なんの突拍子も無い面白そうなタイトルの本には出会えない。
リアルで何かを見たり、ふらふらすることって面白いことなのだなぁとしみじみ思えたのでした。
いえ、正確に言えば、それが証明された気がして嬉しくなったのです。
犬も歩けば棒にあたるとは言いますが、その通り。
目的などいらないー、目的を果たすために生きているわけではない。手段を愛せ。
書を捨てよ町へ出よう。
うんにゃ、書を持って町へ出よう。
事故には気を付けよう。