handmade

日記ですな。私が生きた証。 私が自ら作り上げていく人生。 第3幕。

インバウンド

わたしが働き出した時、インバウンドなんていう言葉は知らなかった。

訪日外国人客のことを主にさす。
(実際は、旅行者に限らず、あっちから来てくれるお客さん、みたいなマーケティング用語だったと思ったけど)

先日谷中のお弁当屋さんで外国人観光客っぽいカップルが、弁当買っててさ

谷中なんていったら今や結構そういう外国人旅行者の増えててよく見かけるんだけど、

お弁当屋さんとかはもう逆に慣れててというか、下町気質でちゃって(?)、あんまり優しくはないんだよね。すべて日本語だし「どれ?、それで全部ね?」とか。
めちゃくちゃ戸惑うわけですよ。外国人客からしてみたら。

まぁ別に下町まで突っ込んできて何でもかんでもおもてなししろっていうことではないけれど、なんというか、せっかく日本を選んで旅行してみよう、みたいに思ってくれた人にあんまり良くない思い出作らせちゃうのもなんだなぁと思っておりました。(そして毎回毎回、声をなんとなくかけられずに、胸中悔しい思いをしていたのです)

そこでやっと弁当を買えたカップルが、箸が2膳きちんと入ってるかどうか気にしたのです。

(わたしもそういうこと思ったことあるなぁ)と思いながら、ついつい「chopsticks?」と話しかけてみることにしました。

詳しいことはあんまり覚えてないけど、
お客さん「2つ入ってるの?」
私「そう思うけど…」
私「2本入ってますか?」
店「2本入れたよ!」
私「入ってるらしいよ」(実際にはyes yesみたいな感じで乗り切ってたけど笑)
お客さん「thank you very much!」

とお礼を言われたのでした。

思えば、文化的に、欧米の人はお店の人とお客というのは対等であって、品物をもらう時にも、「thank you」「you're welcom」くらいなんてことのない日常なのですが(私もできるだけ有難うございますと言うようにしてますけど)
そのときも「アリガトウ」と品物をもらっているその外国人は(相手からしたら普通だろうけど)なんて素敵なのだろうと。
そして別に何も返事をしない弁当屋の店主、なんて残念なのだ、と。(まぁお互いに普通の日常なだけかもしれませんが)

だからthank you very much. くらいたいした話ではないのですが。
なんとも言えずむずがゆく嬉しくなったのです。


今まで声をかけられずにいたので達成感も相まったのかもしれません。


でもインバウンドのお客さんは、少なからず日本に興味を持ち日本に来てくれたわけなので、
もうなんかそれだけで、アドバンテージなんですよね。
全員が全員ではないけど、日本人に話しかけるよりも、相手は好意的でいてくれるのではないかと思いました。

なんかそういうの大事。


仕事を考える上で、留学生とか日本に興味持ってくれている外国人というのはなんとなく浮かぶのです。
学生時代にも世界の人と触れる機会に恵まれていたわけだし。
今でも英会話ラジオだけは聞こうと帰り道聞いてるわけだし。


大事にしようこの感覚。