これが、面白い良書でした。
まぁ要はご察しの通り、無駄に残業して仕事した気になって周りも別に悪く言わないし適当に過ごして終わりの毎日送ってんじゃねぇよ、ハゲ、みたいな本です。(乱暴)
いつのまにか、量ばかり求めることが目的になって本来の目的忘れてねぇかってことだったり。(アポイント取ることが仕事ではなく、そこから受注することが大事。アポイント取れなかった中にもそういう芽があるところがあるかもしれない。内容を説明するためのWebサイトなのに意味のわからんフラッシュサイトで目的に辿りつけなかったり、目的地までの地図が読みづらかったり。)
っていうのですが。
本の最後の章に私は感動してしまいまして笑
そういった働き方からの抜け出し方といった感じで紹介されています。ちょっと書いちゃいますけど。
小さな予算をもらって、何度かトライ&エラーを行いながらいつか新境地を開けるように努力し続ける、という地道な行為を繰り返していかなければなりません。それも、いま与えられている仕事はそのままやり続けながら。この作業には大きな熱意と根気が必要です。(中略)さらに、この間の失敗に対しては、周囲から心無い言葉が寄せられます。(中略)先に進んだ人とその場にとどまった人の間には視線の高さに差が出るため、よく理解してもらえない、という現象が起きるのです。これは先程の「心無い言葉」というものとは似て非なるもの。「嘲笑」とか「揶揄」ではなく、本当に素人には理解できないのです。
(そのなかで歌舞伎で有名な世阿弥にも触れるのですが)当時から、本物を求める人は最終的に孤独とならざるを得ない宿命にあるのです。
と。
最終的には、現実的な方法として、仕事をしたつもりの時間を半分にして、残り半分で真剣に取り組もう、っていう話なのですが
この部分が今の自分に当てはまり過ぎて、首がもげるくらいうなずきました。
本当に、何か新しいこととかやろうとする人って周りが本当に理解できない、理解できないという反応があるならまだしも、5歳児に仕事の話をしたときとおんなじような反応が返ってくるレベルです。建設的でない。じゃあお前もっとわかりやすくしろよ、って言いますけどね。それがもっとわかりやすくそこにいる全員を説得できるくらいだったらもう独立してますよ。それが私もわからんから建設的な話がしたいから持ちかけとるんやないかい。ってな勢いですよ。ほんと。
そういうところを見事に指摘してくれて、そういうもんだからめげずにやれ、っていうこの本はすごいなぁと思いました。というか、自分が感じていたこの感覚は間違いじゃなかったんだ良かったー・・・と思えたのです。(だからこそがんばるか・・とも思えるのよ)
と、最近の星海社さんは良い本が多いので読んでいるのでした。
よければ読んでみてください。