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日記ですな。私が生きた証。 私が自ら作り上げていく人生。 第3幕。

失敗展の開催報告。

こんにちは。

このことに触れておかねばなるまいと、ようやく1週間経ち、落ち着いたので筆をとってみる次第でございます。

告知だけして音沙汰無いのもね笑。

 

というわけで、12/5(土) 失敗展@高田馬場10°CAFE開催致しました。

 

こちらCAFEの入口に当日だけ貼ってもらえるチラシ。

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11:48~18:00という約6時間の企画展を行いました。

3階建てCAFEの3階スペースを貸しきって、机を並べ、モノを並べ・・・いそいそと。

当日私が寝坊するという失敗がありましたが、無事に終えることができました。

もしかしてこのブログを読んでいただいている方の中でご来場頂いた方があればとても嬉しいです。(でも特にそんなお声はかからなかったので多分いらっしゃらないと思います笑)

 

FBのページにも当日の写真をちらとあげております。

良かったらぜひ覗いていってください。

失敗展です。先日(12/5)はご来場いただき誠にありがとうございました!さて、1週間経ちまして、当日のご様子をちょっとばかりご紹介できる整理がつきましたので、ご紹介致します。たくさんのご来場誠にありがとうございました。みなさんが展...

Posted by 失敗展 on 2015年12月12日

 

当日は想定よりも多くの方にお越しいただき、それでも赤字には変わりないんですけど笑、それでも常時10人くらいは会場に居てくださるような盛況ぶりで。

もちろんもともと私らを知ってくださってお越しくださった方も多かったのですが、

それとは全く関係なく、Facebookで知ったので来てみた、とおっしゃっていただく方もあり、「うおぉぉぉ、facebookすげー!!」と思いました。

 

実はFacebookに2週間(14$分)だけ広告を出しておりました。果たしてそれが本当に意味があったのかは謎ですが(でも全くどの繋がりもない人からのいいねをいただいたりあったので、効果はあったのだと思います)、個人で広告を出すっていう経験が新鮮で、とにかくこの機会にチャレンジできることはやってみようということで好奇心9割でやってみました。それでこれくらいの結果が出て、なるほどなるほど、と勉強になる次第です。

 

さて、では感想を・・・とか改まって書くとうまく書けない気がしますが。

 

まぁという風に、大きく言っていろいろな物事を小さく試す、ということにおいていろいろなことが試すことができてとても有意義だったと思います。

前提に、何を起こしたとしてもそれひとつで自分の人生でもいきなりドラスティックに変わることはないだろうと冷めた目線もありつつ。笑

 

それでも、本当になんのつながりもない人が、興奮気味に「コンセプトがすばらしい」とか、「作りこみがしっかりしてあって来てよかった」「あいさつ文と動画見ただけで来てよかったと確信しました」とかコメントをいただいたという話を聞くと、おおお、と思ったのでした。

入場料は一般300円、学生は200円という価格設定をさせていただいたのですが(この価格設定をするっていう感覚ですら、初めてのことですから小さく試したうちの一つになります。)、どうにか300円にしろ200円にしろ、(全てのお客さんにとってとは断言できないかもしれませんが)お金をいただくというハードルはどうにかこうにか超えられたのではないかと思えてほっとしています。

企画してたり制作しているときは、これ「金返せ!」って言われるんじゃないかとすごくびくびくしながらあわあわ制作していたようにも思います・・・・笑

加えて一番必要だったものは、笑われる覚悟だったように思います。

「なに~こんなの作って」「意味がわからない」「面白くない」「こういうことやりたかったのね笑」「しょっぱい」なんていう言葉を浴びせられるのだろう・・・(それでもやるか?)ということが私の中で反芻されておりました。

 

でも、その言葉すら聞けるほどまだ何かを試してないじゃないか、ということで当日まで踏ん張れた次第です。もちろん一緒に動いてもらったスタッフのおかげがあったことは言うまでもありません。

 

もちろん私自身見返せば、あそこはこうしたほうがよかったとか、ここはこうするべきだったとか、反省することももちろん多いのですが、あの日当日を迎えられたことはとても大きいものだったと思います。

 

自分がなんとなく感じていることを企画にしてみても、面白がってくれる人がいてくれたという事実はとても私にとって大きなものでしたし、人の流れというか、あぁこれぐらいの人が来てくれるのか・・・という感覚的なこと(もちろん私の初挑戦ということもあり、いろいろな方が目をかけていただいて訪れた方も多かったとは思うのですが)を知れたのもとても新しい感覚でした。本当にいろいろ思うことはあったんです笑。何をここに書けばいいのかわかりませんけど。笑

 

展示という形式も良かったのかもしれません。いまやネットでいろいろなことが調べられわかる時代ですが、そこに場所があり空間があり陽が差し込み音楽がながれ物が置かれ物体として存在している、そして生の人がコミュニケーションをかわす、そういう空間。

確かにそれらって限界があるものではあるのですが、限界があるからこそ、誰にでも可能性があるものなのではないかと思いました。例えばインターネットビジネスなんぞやろうとするとそこで極端に言えば世界中の人を相手にしたり、競合が生まれたりするわけですが、実際の空間があるということは、物理的な時間や場所、交通アクセス、感情、コミュニケーションコスト、などなどが加味されて計算された結果そこに行くかどうかを考えてもらうことになります。つまり、来てもらえる人数は限られているのですが、限られているからこそ、例えば地域をずらしたら別の人が来てくれるかもしれない、私じゃなくても他の地域で誰かが同じことをやっても成り立つのかもしれない。そう思うわけです。それって可能性です。

私はよくこういう現象を「誰もがイチローである必要はない」という捉え方をしてます。笑

(野球人じゃないですけど)野球って9人でやるものだし、ポジション分かれてるし、チームが沢山あるわけで、いろいろな物理的な場所で行われるものであるから、全チームの全員がスーパープレイヤーである必要はないのだと思っていて、だからつまり、妙に高いレベルの人と比べてむやみに自分が無価値だと思う必要はないんだと思うんですよね。

 

いまそこの場所にはイチローじゃなく私や君がいるわけなのだから。

そういうことを確信できる出来事でもありました。

 

当日を迎えるまで、1日前くらいまでは、(この動画どう作るんだ・・・とか)悩み、吐きかけており、もうこういうことは二度とやらないだろう、と確信めいたものまで感じていたのですが、終えてみると、そしていただいた感想コメントを見てみると、なぬ確かにここはもっと良く出来たな・・・とかもっと練れたら・・・とか、思ったり、「またやってください!」とか書かれるとぐぬぬ(嬉しいんですけど)とか思ったり笑。次やるならもっとうまくやるのに・・・!!と思うことはありましたね。まぁ踊りの振付だってなんだってそうかもしれませんけどね。(お前が振付語るなって話ですけど、まぁ誰もがイチローである必要はありません。ただ弱者戦略というか、イチローじゃない自分が生きていくには、とは考える必要はあります。それは「誰も思いつかない」という価値でもいいし「誰も行動に移していない」という価値でもいいのだと思います。)次の予定は未定なのですが。いろいろなことをやってまたこういうところに結果として戻ってこれたら良いな、とは思います。

 

最後に内容に関してちらと。

一緒に動いてくださった先輩がTwitterを使った企画展示で展示紹介のときに話されていたのですが「僕らは成功によって繋がるよりも、失敗によって繋がるんだ」という言葉が、本当にそのとおりだなぁと思いました。

私も株式投資でこれだけ失敗している、ギターが15万したけどPB商品だった、洋書読んだけど10ページで挫折した・・・とか、そういう展示物を提供していたのですが、見てくださった方も、「あぁ株式投資ってやつはね・・・」という話をしてくれたり、「昔の自分を見ているようだ・・・」という話をしてくれたり、何かと、失敗をきっかけにしてフランクにお話ができる、ということが本当に「失敗の価値」だなぁと思うに至りました。Facebookにはきっと失敗談なんて載せる方は圧倒的にいらっしゃらないでしょうけど、そして普通に初対面の人と話すときに失敗談を話すこともないでしょうけど笑、こんな展示の晒し方だったら見た方もちょっと興味を持って(そして共感できるものだったら)思わずその張本人に話を聞いてみたくなります。すくなくとも私だったらそうです。え、展示してるってことはいじってもいいってことだよね?みたいな笑。

そしてそれらは個々人のストーリーが反映されるものですから、その人がよく表されていて、その人と個性的な話ができるんですよね。そういう物事の入り方ってとても(人見知りな私としても)やりやすいな~と思いました。

他にも失敗の価値についていろいろな側面から紹介させていただく展示ではございましたが、私が当事者としてもっとも感じたのはそのことだったと思います。

 

人見知りで思い出しましたが、夜にちらとパーティを開かせていただいて、もちろん我々運営がホスト(言い出しっぺ)側なのですが、言い出しっぺ側は私としては気が楽だなぁとやっぱり思いました。招かれる側だと何かと遠慮してしまったりするのですが、言い出しっぺ側はそういう感覚をわかるので、言い出しっぺの人見知りこそぐるぐる人をくっつければ良いのだなぁと思います。実際みんながどう感じてくれたかはわからないのですが、(普段の自分の人見知り具合では全くしゃべらないレベルなのに)まずい炭酸茶を差し出してはこれはどうですか?と回ったり、この内弁慶っぷりは自分でも認識するところであります笑。だから結局そういうコミュニティで生きていくのが自分にとっては多分いちばん良いような気がしています。言い出しっぺコミュニティ、いやホスト側で運営するというか、良いも悪いも自分で決めちゃうよ~というか、どんな悪いことが起こっても自分の責任だというところが。

(そしてここでも、さきほどの失敗の価値の話ですが、もともとそういう趣旨で集まってる皆さんとはいえ、うまいものをうまいと共有するよりも、まずいものをまずい(ちょっと試してみよう)と共有したほうがその場が面白くなるんですよね、不思議。人って好奇心で生きてるのかしら。ホモ・ルーデンス?)

 

とにかくやってみたらえーやん!みたいなノリで進んできたこともあり、「え、なぜこの展示をやろうと思ったのですか」とかまじまじ聞かれるとまじまじ返すのが難しいのですが笑。まぁMr.Childrenさんだって、いちいち楽曲ごとに解説しないじゃないですか。曲の解釈は聴く人がすればいいみたいなスタンスですからね。それに似たもので、展示の中で自分たちの言いたいことを表してみたいことを表したのでそれ以上に語るのは野暮ってものかもしれません。ただ、そういうことを考えてもらえたなら作り手の勝ち(って表現があってるかわかりませんが)ではないかと思えます。何かを思ってもらうというのはクオリティが不可欠な要素だと思います。クオリティが追いついていないと、これはふざけてやってるんだなーとか自己満だよね、できっと終わってしまいます。(そしてクオリティが低いだけでそう思われているものがたくさんあるのだとしたら結構もったいないことです。)よくわからないことでも、最大限に見え方を考えてやってみると意外に深くなったりします。神は細部に宿るとは言いますが、細部にこだわるといろいろな妄想の"邪魔をしない"のだと思います。そして結局「花は観手に咲く」(世阿弥)のです。同じ花を見ても綺麗と思う人もいれば思わない人もいる。私らがどうなにを思って作ったということよりも、見た人が何を思うかです。何かを思えるほどの質を上げることが作り手の命題だとも思います。(逆説的でこんがらがりますが、その何かのために"自分たちがなにをどう思ったのか"を伝えることもあります。)

 

在り方として、展示なども全然アリだと思いました。旅行して20,000円払って過ごす週末があるとするならば、(例えば)半年仲間と準備して(例えば)10,000円払って展示を開催する週末もあって良いじゃないかと思います。カラオケ行くのも展示をするのも似たようなものです。ただ一点違うのは、自分たちが消費しているのか生産(発信)しているのか、というだけであって、同じ金額払ったとしても生産できる余暇の過ごし方というのはなかなかできるものではありません。だからこそ、面白い過ごし方だな~と思いました。何も会社員は週末、旅行するか飲むかカラオケするか踊るかボーリングするかゴルフするかマッサージ行くかギターを弾くか寝るか美術館行くかだけの週末じゃなくていいんです。何かを生んでみる、発信してみる、展示してみる、発表してみる、というのも良いのではないでしょうか。広告は問題解決、アートは問題提起。以前そういう言葉を知りました。絵が下手でも踊りが下手でも、難しく考えず、誰でもアートできるものだと信じて。これ問題じゃない?こんなひっくり返し方したら面白い?などなどそれをやってみるだけで立派な活動だと思います。いや当活動を通したので言ってやります、立派で素敵な活動です笑。

 

今後については未定ですが、ひとまず今の個人的な咀嚼としては、自分の人生がまたひとつやりたいことを消化出来て良かったです。いろんなことやってみたほうがやっぱり人生は面白いといってやることができる。これがどう活かされるの殺されるのかわかりませんが、これを開催できた事実は多分どこかで自分を安らかにしてくれ、死ぬときに考える人生の満足感がちょっとプラスされるんじゃなかろうかということです。

 

私はやる前から冷めた目線で「(最後には)やってよかった」とか言うんだろうなとか想像してました。その言葉通り「やってよかった」という言葉を多分私は発します、が、今発するそれは想像していたそれとはちょっと違う「やってよかった」という言葉のように感じます。やってよかった。

 

 

 

 

 

 

 

失敗してみよう、つっこんでみよう。

失敗すらしない人生は本当に良いものかしら?

 

 

 

 

長文お読みいただきありがとうございます。

これからも良かったらお付き合いくださいませ。笑

 

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ポストカード(オモテ)

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ポストカード(ウラ)

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