handmade

日記ですな。私が生きた証。 私が自ら作り上げていく人生。 第3幕。

比べる。

今日の呟き。ツイッターから抜粋。

ふむ。こうやって書いていけばいいか、うん。新しい形ね。

幸せは他人と比べてどうこうじゃなくて。もっと大変な人がいるから自分はまだ幸せだとか、もっとすごい人がいるから自分は不幸せとか、ハナクソみたいなものです。幸せもわからないほど落ちたくなーい。何が君の幸せ?何をして喜ぶ?

なんでいきなりインドのストリートチルドレンと比べるのさ。なんでいきなりアラブの石油王と比べるのさ。比べられなきゃ人は判断ができないのもそりゃまた事実だけど、そのためにいっぱい知ることも大切なんだけど。

とりあえず、「こんなんでへこんでいる場合じゃないわ、だって○○には○○のような子達もいるんだもの!私なんて大したことないじゃない!」・・・んー、この考えはしっくりこないな・・・。ちょっと待って今考えてるとこ。

ふむ。でもやっぱり比べるものじゃないかも。この日本じゃ野垂れ死ぬことなんてほぼ有り得ない。って結論には別に何と比べなくたって行き着けるはず。自分が幸せって何と比べなくても行き着けるはず。ふむ。

ついでにグランドキャニオンと比べてみたって、自分(の悩み)が大したことないなんて思う必要はないわけで。グランドキャニオンはグランドキャニオン。僕は僕。グランドキャニオンに感動して悩むの忘れた。なら有り得るけどね!!

村上春樹ダンス・ダンス・ダンス」の好きな場面。

「不公平なのね」

「原理的に人生というのは不公平なんだ」と僕は言った。

「でも自分がひどいことをしたような気がする」

「ディック・ノースに対して?」

「そう」

 僕は溜め息をついて車を道ばたに停め、キーを回してエンジンを切った。そしてハンドルから手を放して彼女の顔を見た。

「そういう考え方は本当に下らないと僕は思う」と僕は言った。「後悔するくらいなら君ははじめからきちんと公平に彼に接しておくべきだったんだ。少なくとも公平になろうという努力くらいはするべきだったんだ。でも君はそうしなかった。だから君には後悔する資格はない。全然ない」

 ユキは目を細めて僕の顔を見た。

「僕の言い方はきつすぎるかもしれない。でも僕は他の人間にはともかく、君にだけはそういう下らない考え方をしてほしくないんだ。ねえ、いいかい、ある種の物事というのは口に出してはいけないんだ。口に出したらそれはそこで終わってしまうんだ。身につかない。君はディック・ノースに対して後悔する。そして後悔していると言う。本当にしているんだろうと思う。でももし僕がディック・ノースだったら、僕は君にそんな風に簡単に後悔なんかしてほしくない。口に出して『酷いことをした』なんて他人に言ってほしくないと思う。それは礼儀の問題であり、節度の問題なんだ。君はそれを学ぶべきだ」

中略

「大丈夫だよ、君が悪いんじゃない」と僕は言った。「多分僕が偏狭すぎるんだ。公平に見れば君はとてもよくやってる。気にしなくいい。」

「いったい私はどうすればいいのかしら?」と少しあとでユキは言った。

「何もしなくて言い」と僕は言った。「言葉にならないものを大事にすればいいんだ。それが死者に対する礼儀だ。時間が経てばいろんなことがわかるよ。残るべきものは残るし、残らないものは残らない。時間が多くの部分を解決してくれる。時間が解決できないことを君が解決するんだ。僕の言うことは難しすぎる?」

中略

「僕の言っていることは、大抵の人間にはまず理解されないだろうと思う。普通の大方の人は僕とはまた違った考えかたをしていると思うから。でも僕は自分の考え方がいちばん正しいと思ってる。具体的に噛み砕いて言うとこういうことになる。人というものはあっけなく死んでしまうものだ。人の生命というのは君が考えているよりずっと脆いものなんだ。だから人は悔いの残らないように人と接するべきなんだ。公平に、できることなら誠実に。そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。個人的に」

村上春樹さんの主人公とは考え方が似ている。

というか、うん、そうだよね、って思うとこがたくさんある。

ほんと、それ。ある種の物事は口に出すとそれはそこで終わってしまう。

「そういう努力をしないで、人が死んで簡単に泣いて後悔したりするような人間を僕は好まない。個人的に」ほんと、それ。

ノルウェイの森の緑もきっとこういう価値観持ってた。そういう部分が好きです。はい。

良かったら、ダンス・ダンス・ダンス読んでみてくださいな。

きっと混乱するけど(笑